寒暖差アレルギーはアレルギーではない?

三寒四温で花冷えのするこの時期、寒暖差アレルギーでお悩みの方も多いと思います。こんな患者様も増えています。

『30代女性、花粉症でビラノア服用中。急激に気温が下がるときに寒暖差アレルギーになる。症状は、花粉症と同じ。1日中くしゃみが止まらず息が苦しくなるほど。目はしょぼしょぼ。鼻水は止まらない。くしゃみをし過ぎて肋骨まで痛くなりだしている。お風呂に入ると少し良くなる。』

『50代男性。花粉症でフェキソフェナジン服用中。室温が25,26度になると鼻水が止まらない。くしゃみは出ない。』

花粉症は、花粉という抗原があって引き起こされるアレルギー反応のひとつです。それに対して、寒暖差アレルギーは、抗原がどこにもないので、名前にはアレルギーとついていますが、アレルギーではありません。体温調節を制御する自律神経の乱れによって引き起こされます。

自律神経とは何でしょうか?

ヒトの動きには随意運動と不随意運動があります。随意運動は手や足を動かすなど、自分の意志で動かすことのできる運動です。不随意運動とは、呼吸や、胃腸の動きを制御するなど、自分の意志では動かせない運動です。この不随意運動をつかさどるのが自律神経なのです。

春になって温度が上がると、今まで閉めていた毛穴を開いて汗を蒸散させなくてはなりません。寒くて収縮していた血管も拡張しなくてはなりません。「血管を拡張しろ。」「毛穴を開け。」という脳からの指令が、自律神経に伝わり、不随意運動により、体温が調節がなされます。寒暖差アレルギーはこの系がうまくいっていないときに出るものです。

予防法としては、ちょっと寒い日は上に1枚着る、暑い日はすぐ脱げる上着を着ていくなどのご自身の体温調節が必要と思われます。