【在宅】脳の画像診断で何を見たの?

歩行困難なウェルニッケ脳症の疑いの患者様の続き

患者様
 先日、MRI検査を受けたところ、年相応の脳の萎縮という診断でした。次に、パーキンソン病が疑われ、アイソトープ検査をしました。その結果、ドパミンは正常に出ていると言われました。確かSPECTという検査でした。MRIとSPECTの違いを教えて下さい。
MRIは磁気を使って脳の形態をとらえる検査で、小さな病巣も発見できるそうです。それに対してSPECTはお薬を使い脳の血流をみることで細胞の働きを観察する検査です。脳の働きが活発なところと活発ではないところを見分けることができます。

(患者様)なるほど。では、SPECTでなぜドパミンが出ているのかわかるのですか。

(私)ドパミントランスポーターに親和性のある化合物にアイソトープを付けたお薬(123I-ioflupane)を体に入れます。そうすると、脳内のドパミントランスポーターが活発に働いているところにそのお薬がたまることを利用して、ドパミン細胞の数を間接的に見ていたのです。患者様の場合は脳のドパミン細胞の数は正常とのことでした。主治医の先生がおっしゃったとおり、歩行困難は脳の萎縮やパーキンソン病によるものではないと思われます。

(患者様)なるほど。検査をしても歩行困難の原因がわからず困惑していましたが、どういう可能性が減ったのかわかってきました。

参考文献:知っておきたい認知症の画像診断

なお、上記の記載は経験に基づいたもので、患者様は架空の人物です。

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