【在宅】どうやって病気って確定するの?ー鑑別診断という考え方ー

前回紹介した、歩行困難なウェルニッケ脳症の疑いの患者様,パーキンソン病が疑われた患者様の続き。どうやって医師は病気を確定していくのだろうか。その患者様との会話の続き。

患者様
 足が動かしづらくなった時、整形や脳外科などいろいろな科で検査を行いました。医師はいろいろ検査を行い、原因を突き止めていくのですか?
例えば今回の場合、足が動かしづらくなった時、医師はこの「歩行困難」という症状と既往歴を見ながら、

1.  アルコール依存症によるウェルニッケ・コルサノコフ症候群

2. 脳梗塞

3. パーキンソン病

4. 脊髄の病気

5. その他の疾患

の可能性を考えます。そして、それぞれの病態を診断する検査を行っていきます。検査が肯定的なものであれば、その疾患の可能性は高まりますが、必ずしも肯定的な結果を期待しているわけではないそうです。例えば、前回のスペクトの検査でパーキンソン病の可能性は否定的となりました。考えられる疾患が5つしかない場合、4つ否定できれば、ほぼ残った疾患が原因疾患であるといえます。このように、可能性のある疾患を一つ一つ否定し、症状を引き起こす可能性となる原因疾患を突き止めていくやり方を鑑別診断注1 というのだそうです。

患者様
鑑別疾患。なるほど。歩行困難の原因がわからず落ち込んでいました。でも今までに受診した検査でどういう可能性が減ったのかわかってきました。パーキンソン病では「ない」というのは確かに安心できますね
(・・・・・心の中)

今回の患者様はMRI検査で脳の萎縮、脳梗塞、SPECT検査でパーキンソンの可能性が否定された。原因となる疾患の候補を絞り込んでいる、という医師の考え方はわかっていただけたようだ。。

でも、一つの検査をするにしても患者様にとっては大変なこと。担当医も、もうちょっと説明してくれるといいんだけど…。

注1:アルメディアケアによると鑑別診断とは、「症状を引き起こす疾患を絞り込むために行う診断。 症状が他の要因から起こっていることを否定し、疾患を正確に診断するために必要」とのことです。

なお、上記の記載は経験に基づいたもので、患者様は架空の人物です。

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“【在宅】どうやって病気って確定するの?ー鑑別診断という考え方ー” への3件の返信

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